3000ギネスへの道2

ギネスへの道『つるし飾り3000個への挑戦!』

第4章

一方縮緬細工は順調に進む・・・・と思ったが、こちらもなかなか進まない。 当初の予定は11月末までに細工物を終わらせて、12月に入ったら糸に吊るし始めて、12月10日から番号札を付けて・・・・12月26日の夜にはなんとしても吊るすんだ!という予定・・・・気持ちはあるけれども、予定よりちょっと遅れ気味。この頃は『ちょっと』というお気楽な感覚でしたが。
そんなこんなで11月も終わろうとしている頃、大きな商売の取引のお話が・・・・。

「合計2000個のつるし飾りを当社で経営している高級旅館の能舞台に飾りたい!」
「その温泉郷をつるし飾りで盛り上げたい!」

ありがたいお話である。この不景気な時代になんというお話であろう・・・か・・・でもね~・・・・・別に2000個作りかぁ~~。
『期日は?』
『出来れば年内!』
『ねっ年内ですか!』・・・・・・・・まともにかぶる!
  『厳しいようでしたら1月14日には飾り付けをしたいので・・・・』
『解りました!』
って誰が解ったって?・・・・・・・・そうです!何もしない社長です!
受けちゃったし!なんとかやろう!って・・・・誰がやるの?
『皆で頑張ろう!』・・・・・・・・「おう」・・・て、声がちっちゃいよ~ 「おー」

幸いなことに、こちらの2000個は簡易バージョンで作ることになったので、なんとかなりそうだって・・・・ことで。

11月も終わるのに、

『今、現在何個くらい仕上がっているの?』
『今、700個位です。今皆さんに渡っているのが全部帰ってきても、あと残り200個位足りない状態です』
『えっ!200個足りない?この時期で?大丈夫?間に合う?』
『そう言われても・・・・・・・・・・・』
その無言はやめて!その・・・・・・・・はやめて!

怖いわ~・・・・だって県庁には12月26日にするって言っちゃってるし・・・

でも、予定通りに糸の通しは始めよう・・・・誰が?・・・手が空いてる人!
あれっ?誰もいない?手が空いてるのは社長だけ?
ということで、ついに社長が針を持った。社長の本業は洋服の寸法直し業である。
しかし・・・・口先だけで今まで25年間、針を持ったことがない。というか小学校で雑巾を縫ったのが最初で最後だから・・・・・・針の糸通しの方法も知らないし・・・・だいたい老眼で針の穴が見えないし・・・まずは老眼鏡を買うところからね。
針は針でも畳針である。太い太い針である。押し込んでペンチで引き抜くという通し方である。うん、それならなんとか出来そう・・・かな。
工房に入って、糸を通す!ガンガンバシバシ通していたら、
『あっ社長!蝶が逆さまです。』
『あっ社長!花びらが変です!』
『それじゃだめです!』

毎日、横で駄目出しを出される。それも自分の仕事をしながら横目でチラッチラッって見ながら、『あっ!それじゃ駄目です』 ほとんどイジメ状態の中でも社長は頑張った!とにかく期日には間に合わせなければ!県庁からの補助金もあるし!
『人形が20個仕上がってきました・・・あと150個です』
毎日この作業の連続。

ここでまた問題が・・・・・。そうです。今回のつるし飾りは人が中に入れるようにするから、糸の長さが違うんです。中央の刳り貫いて人が入れる部分と、出入り口部分は糸を短くして・・・・。あれっ?天井の鉄の枠が4重だから枠ですでに4段階の長さがあって・・・・中央に1個で合計5段の枠の各々が20㎝のずつ高さが下がってくるわけだから、中心と1番外側の枠の高さが80㎝違うわけだから・・・・え~~~~っと・・・・
設計図を書いたり、断面図を書いたり・・・・そこでまた問題が・・・・。

全部で枠の高さが5段階あって、出入り口の部分の高さは出入り出来るように短くしなきゃならないわけだから、全部で8段階の糸の長さがあって・・・・・12月26日の当日に、上で吊るす作業をしてくれる人が、糸を掛ける糸の種類が8種類あるわけだから、何番の糸がどのフックに掛けるかが解るようにしておかなければ・・・。こりゃ~難しいかも。

私自身が上に登って掛けられればいいけど・・・・強度の高所恐怖症のだし・・・・・・おまけに閉所恐怖症・・・・・関係ないか・・・・。
だったら、いっそ、100個のフックのすべてに番号札を付けて、100本の糸の先にも番号札を付けて・・・・じゃぁ~今度は、番号札順に渡す段取りをしなきゃだなぁ~。
前回2007個の時に認定されなかった理由を自分なりに考えてみると、1301個の時は、糸や人形のすべてに番号札を1番から1300番まで付けたけど、2007個の時はそれが大変な作業ということで、私が英語で「ワン」「ツー」「スリー」と数えていって、「ツーサウザント セブン」という訳の解らない英語が通じなかったんじゃないか・・・・・という反省も踏まえると、今回は初心に戻り1番~3000番まですべてに番号札を付けねければならない。

そうすると、例えば1番の糸には1番から30番までの人形を吊るして・・・・・こりゃ~大変な作業だぁ~。
糸の長さは8種類、人形の数も8種類・・・・でも、人形と人形の間隔を同じにしなければ見て綺麗じゃないし・・・・頭の中がジト~っと膿んできた。
人形の間隔を同じにしなきゃ変だよねって・・・・・、人形が下に滑り落ちないように、糸に結び目を作って・・・・・間隔が長かったり短かかったりではおかしいしね。この糸は7mで人形が33個だから間隔は23㎝に結び目を作って・・・とこれも大変な作業!
なんとか設計図は出来て、大体人形も通しったのが12月も中旬を過ぎた。しかしまだ人形が足りない。あと、10日・・・あと80個・・・・人形の仕上がり待ち・・だが、じっと待っているわけにはいかない。

番号札の取り付け作業がある。なんてったって3000枚。吊るし終わった後に、この札を外すわけだから、途中で落ちたら困るけど、外したいときは簡単に外れる止め方・・・・。色々工夫して色々なパターンで止めてみた。ホッチキス、セロテープ、のり・・・・結局ホッチキスで端に止める方法がベストかな???ということで・・・。仕上がった順に、2階の教室の窓から下に垂らしていく・・・。
実際に掛ける高さに、2階の梁に釘を打って、出来上がった糸を種類ごとに掛けて長さを合わせていく・・・・・と、ここでまたまた問題が

・・・あれっ短い???なんで???50㎝???70㎝????短い???
輪に吊るして仕上がった状態で、大人の人の膝位の高さが良いだろうと・・・・そのように吊るしたわけだったが・・・・・胸の高さまでしかない・・・・・。あれっ?
やはり、高所恐怖症の社長が、高いところが怖くて近くまで行けなかったので(行かなかった・・・とも言う)目測・・目検討・・大体・・・(いい加減とも言う)で出した糸の長さだった。だっ!誰が悪いんだ!社長だ!そうだ!

結局、社長が悪いということで話は決まった。勿論、直したのは社長ではないが・・・。
12月20日を過ぎても、やはり人形作りが・・・・全部が仕上がってこない。う~~ん、このままで間に合うのか・・・。地球屋の販売スタッフにも自宅に持ち帰ってもらって内職してもらう・・・・・あと30個・・・あと3日!
その他は、ほぼ考えていた段取りで進んでいくが、思ったよりテコヅッたのが番号札貼りだ。糸の番号に人形の番号を合わせてホッチキスで止めていく・・・。やはり3000個と言う数は半端ではない。

第5章

当日のシュミレーションをする。・・・・・・1番の糸から、順番に上げていく・・・・どうやって???・・・・上に人を配して、上の人が糸を垂らしてその先にフックを付けて、そこに番号順に引っ掛けて吊るし上げて、そのフックに番号を付けておけば・・・・バッチリじゃん!

これも実際に2階の窓から実験をやってみた。糸を垂らして、それにつるし飾りを番号順に引っ掛けて吊るし上げて番号が付いているフックに掛けて糸を垂らして・・・・・の繰り返し。時間を計った。ギネスブックに申請するのにはノーカットのビデオを提出しなければならない。番号札をカメラに向けながらだからちょっとユックリ目にして・・・・1本目を垂らしてから2本目を垂らし終わるまで約1分30秒・・・・100本だから150分・・・2時間半!

『社長!全然駄目です!ホームビデオだからビデオテープをロングにしても撮影時間は120分が限度なんです』
『えっ~~!!』
次から次へ問題山積・・・・だんだんと・・「変なことやらなきゃ良かった」
弱気の虫が・・・・・。
「長いビデオテープを探すか、吊るし上げる方法を変更するか・・・・」

第6章

12月24日・・・・決行当日まであと2日。

『社長!人形が全部仕上がりました!』
人形がなんとか仕上がった。これも35名のボランティアの方々のお陰である。3000個というとんでもない数の縮緬細工が仕上がったのである。本当にありがとうございます。榛東村の地元の方、群馬県内の方々、また千葉県、茨城県、東京、埼玉県、静岡県、栃木県、新潟県、長野県、岐阜県と全国の協力してくださった方々のお陰です。
もう皆様には足を向けて寝られません・・・だから、立って寝ることにします。
本当にありがとうございました。心より感謝いたします。


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